太陽光発電投資は儲かるのか!?

 

太陽光発電技術の向上により、太陽光発電設備の金額は下がってきています。そのため、太陽光発電設備を自宅などに設置して電力をまかなうだけでなく、太陽光発電投資をして利益を得ようと考えている人もいるでしょう。そこで、太陽光発電設備のメリットやデメリット、どんな人がこの投資に向いているか、さらに投資のリスクなどについてご紹介します。

太陽光発電投資のメリット・デメリット

太陽光発電には多くのメリットがあります。特に、早い時期に投資をした場合は、売電の単価が高いため、利益の確保が比較的簡単だという点があげられます。太陽光発電による電力は、国の制度によって決まった価格で長期間確実に買い取ってもらえるため、売上減少リスクが少なく、ローリスクハイリターンが見込める点が魅力です。また、設備のメンテナンスに手間がかからない点もメリットといえるでしょう。さらに、利益が見込める事業であるため金融機関の融資も付きやすく投資資金の確保もしやすいメリットがあります。一方、デメリットもあります。デメリットとしては、借入金でまかなうとしても、投資にはある程度まとまった資金が必要となること、太陽光発電設備の導入やメンテナンスをする業者の数が多いため優良業者の見極めが難しいことなどがあげられます。さらに、投資時期が遅くなると、売電単価が下がりますので、後発で事業を始める場合は、すでに事業を始めている事業者との競争上不利になる点もデメリットといえるでしょう。

どんな人に向いているか?

太陽光発電投資を行うためには、太陽光発電用のパネルを設置するための広いスペースが必要になります。そのため、遊休地を保有している人や、使っている建物の屋上などで未使用の広いスペースを持っている人の場合は、スペースを確保するための新たな投資が必要ありませんので有利になります。また、すでに他の事業などを行っていて、太陽光発電によって新たな電力を確保することが事業の安定電力確保の役に立つ場合も有利だといえるでしょう。事業として行うまでいかなくても、自宅の屋根のスペースを使って売電収入を得たいと考えている場合も向いている投資といえます。また、設備投資の資金を借入金でまかなう場合は、借入金の利率が低い方が有利になります。そのため、既存の事業などで高い信用を得ている事業者は有利になる可能性があります。新たにスペースを確保して太陽光発電事業だけを行う予定の場合は、太陽光発電投資特有のリスクを抱えることになります。そのリスクに耐えられる経済的基盤がある場合は投資する価値はあるでしょう。

太陽光発電投資のリスクについて

太陽光発電については、特有のリスクがあります。それは、売電収入の単価が参入時期によって変更されることです。発電設備の故障などのリスクもありますが、特に売電収入に関するリスクに注意する必要があります。電力をいくらで売却できるかについては、国が制度として決めた価格で電力会社が買い取ることを保証しています。そのため、安定的に発電できれば、売却できないリスクはほとんどないといえます。しかし、その単価は毎年のように改定されていきます。改訂されても、すでに導入した分については変更の影響をうけませんが、新たに参入する場合や、追加設備投資を計画する場合は、予定していた単価よりも低い価格で決まってしまう可能性もあります。低い価格で決まった場合、目論見通りの売電収入が得られないことになってしまいます。全量買い取りの制度は、基本的には太陽光発電の普及が目的ですが、すでに多くの事業者が参入してきているため、売電収入は下がっていく傾向にあります。新規参入や追加投資をする場合は、売電収入低下リスクをよく見極めて投資決定の判断をする必要があるでしょう。

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